テーマ「Cocoon」で、コンテンツ上部にイイ感じのテキストを追加する方法

WordPress

2023年10月から、通称「ステマ規制」という法律が始まるようですね。

私は専門家でもなんでもなく、誤った情報を出すのが怖いので、この法律自体には特に触れません。


さて、私が使わせてもらってるテーマ「Cocoon」ですが、ウィジェットが豊富に用意されています。

その中、「コンテンツ上部」は、ページのかなり上の方、ヘッダーメニューのすぐ下にテキストを配置できます

ページにアクセスされれば、まず目に入る位置に、テキストを置けるんですね。


しかし、そのままテキストを置くと、以下のようになります。

「コンテンツ上部」に、そのままテキストを追加した場合の表示例です。
そのままテキストだけ追加した場合

なんか…寂しいですよね?

そこで今回は、私が使わせてもらっているテーマ「Cocoon」で、ページ上部にテキストをイイ感じに追加する方法を解説していきます。

シノ
シノ

どんな感じになるかは、このページの上を見てね!

まず、追加する方法を全部解説します!

早速、テキストを追加していきましょう。

あ、先にどんなテキストを表示するかは用意しておいてくださいね。


やることは以下の通りです。

  1. バックアップを取る!
  2. テーマファイルエディターで、一部のファイルに追記する
  3. ウィジェット「コンテンツ上部」に「ブロック」を追加し、コードを記載する

順番に、詳細を見ていきましょう。


バックアップを取る!

先に、今の環境のバックアップを必ず取っておいてください

また、戻し方も先に確認し、戻せるようにしておいてください


今回、テーマを構成するファイルを操作することになります。

それにより、表示が崩れたり、サイト全体が表示できなくなったりする可能性があります。

万が一そうなっても元に戻せるよう、バックアップの取得は忘れずに行ってください。

何があっても私は責任を取れませんので、やるなら自己責任でお願いします。


テーマファイルエディターで、一部のファイルに追記する

では、具体的な手順です。

ここから、テーマを構成するファイルを操作します。
もし親テーマをそのまま使っている場合、アップデート時にこの設定(に関わらず、ファイルに記載したカスタマイズ内容)が消えるため、子テーマの使用を推奨します。

「カスタマイズ」の「追加CSS」に記載する方法でも実現できますが、その場合、ここで記述する内容以外に必要な記述が増えます(メディアクエリのことです)。
CSSに関する知識がない場合は、あまりオススメしません。

まず、テーマファイルエディターを開きましょう。

管理画面の左メニュー「外観」の中にある、「テーマファイルエディター」を選択してください。

テーマファイルエディターの開き方です。
メニュー「外観」内、「テーマファイルエディター」

すると、WordPressの管理画面上で、文字通りテーマのファイルを編集できるエディターが開きます。


そこで、改めてテーマ「Cocoon Child」が選択されていることと、現在選択されているファイルを確認します。

テーマファイルエディター画面で、確認すべき場所です。
確認する場所

今この例は、編集対象の「style.css」が選択されています。

もし他のファイルが選択されていたら、右欄から「style.css」を選択しましょう。


そうすると、元々記載があるかと思います。

自分でゼロから子テーマのファイル群を作成している場合、今回の方法そのままでは上手くいかないので注意してください。
その場合、メディアクエリの記載もするようにしましょう。

ここから、特定の場所に、特定の記載を追加していきます。

まず、10行目よりちょっと下のところ、以下のような記述があるはずです。

/************************************
** 子テーマ用のスタイルを書く
************************************/
/*必要ならばここにコードを書く*/

このすぐ下に、以下の内容を追記してください。

.uq_topBlock {
  text-align: center;
}

.uq_topBlock > p {
  display: inline-block;
  padding: 0.5em;
  background-color: #ffffff;
  border-radius: 0.5em;
}

次に、今度はさらに下のところ、がんばって以下の記載を探してください。

/*834px以下*/
@media screen and (max-width: 834px){
  /*必要ならばここにコードを書く*/
}

ここには、似たような部分がいくつも並んでいると思います。

そのうち、/*834px以下*/という部分です。

この、/*必要ならばここにコードを書く*/というところに、以下の内容を追記します。

  .uq_topBlock > p {
    width: 100%;
  }

追記したあと、以下のようになっていればOKです。

/*834px以下*/
@media screen and (max-width: 834px){
  /*必要ならばここにコードを書く*/
  .uq_topBlock > p {
    width: 100%;
  }
}

この数字を見間違えて、別のブロックに追記してしまうと、狙った表示にならないので気を付けてください。

繰り返しますが、記載を追加するのは、「834px以下」のところです。

最後に、入力欄下にある「ファイルを更新」ボタンを押せば、ここの手順は完了です。


ウィジェット「コンテンツ上部」に「ブロック」を追加し、コードを記載する

では、次にウィジェットにブロックを追加していきましょう。

管理画面のメニューから、「外観」の中の「カスタマイズ」を選択してください。

メニュー「外観」内、「カスタマイズ」

すると、実際の表示を確認しながら設定を行える「ライブプレビュー」画面が開きます。


その左メニューから、「ウィジェット」→「コンテンツ上部」を選択しましょう。

「ウィジェット」→「コンテンツ上部」の選択

そこにある「ウィジェットを追加」から、「ブロック」を追加してください。

かなり下の方にあるので、下から探した方が早いでしょう。

追加する「ブロック」ウィジェット

すると、入力欄が現れます。

「ブロック」ウィジェットの入力欄

ここに、以下の内容を記載してください。

<div class="uq_topBlock"><p>(ここに表示したい文字列を入力してください)</p></div>

すると、右のプレビューで、しっかり表示されると思います。

改行したい場合、実際に改行するのではなく、改行したいところに<br>と入力してください。


問題なければ、上部の「公開」ボタンを押して反映させましょう。

以上で、上部にそれっぽく文字列を表示することができました。


やってることの解説

とりあえずこの表示ができればいい、あるいはHTMLやCSSが分からないという場合は、これ以降読まなくて大丈夫です。

ここからは、今回の設定で何をしているか、説明していきます

HTML、CSSの知識があれば理解できるはず、カスタマイズも簡単だと思います。

もうちょっと微調整したいなどあれば、是非やってみましょう。


やっていること全体像

今回、大きく2つのことを行いました。

1つは、HTML要素の追加

uq_topBlockというクラス名を付与したdiv要素と、その中にp要素を入れています。

こちらは、これ以上解説することはないでしょう。


もう1つは、このuq_topBlock、そしてその直下のp要素へのスタイル追加

こっちがメインです。


CSSを詳しく見てみる

では、追記したCSSを見てみます。

今回影響があるのは、以下の部分です。

(省略)

.uq_topBlock {
  text-align: center;
}

.uq_topBlock > p {
  display: inline-block;
  padding: 0.5em;
  background-color: #ffffff;
  border-radius: 0.5em;
}

(省略)

/*834px以下*/
@media screen and (max-width: 834px){
  /*必要ならばここにコードを書く*/
  .uq_topBlock > p {
    width: 100%;
  }
}

(省略)

上から2番目のブロックから見ていきましょう。


段落要素への設定

ここでは、uq_topBlockのすぐ下にあるp要素へのスタイルを指定しています。

いわゆる、子セレクタというやつですね。


やりたいことは、以下の通りです。

  • p要素をinline-blockにする
  • 余白を確保する
  • 背景色を変更する
  • 四隅の角を取って丸くする

1つ目のinline-blockは、横の長さを文字幅に合わせるためです。

プラス、中央揃えも上位要素へのtext-align: center;だけで済むので、今回採用しました。

uq_topBlock自体に対するスタイリングは、これを実現するためのものです。

この中央揃えのテクニックは、覚えておくと結構色々なところで使えると思います。


paddingは領域自体を広げ、背景色(background-color)に余白を持たせています。

border-radiusは、他の領域の角も丸かったから入れています。

以上の設定で、PC幅やタブレット幅の時は文字とその領域が真ん中に配置され、文字を綺麗に囲む領域が表示されるようになっています。


メディアクエリ設定

メディアクエリとは、表示する幅に応じて適用するスタイルを変更する手法のことです。

今回、834px以下と書かれている通り、ページの表示サイズが834px以下の場合に適用する設定を別途入れました。

意図としては、ブラウザの表示幅がスマホ幅以下の時の設定ですね。

ここでは、文字を囲む領域(p要素の幅)が画面いっぱいになるように設定しています。


ちなみに、PCのブラウザで見ているなら、実際に横幅を狭くしてみてください。

ある程度以上狭くすると、実際に横幅がブラウザいっぱいまで広がると思います。


メディアクエリは、CSSをやる上では欠かせない技術の1つです。

もし勉強するなら、是非身に付けておきたいですね。


まとめ

今回は、テーマ「Cocoon」で、ヘッダーメニューのすぐ下にイイ感じのテキストを追加する方法を解説しました。

繰り返しになりますが、後半で解説した内容も理解できれば、応用することも当然可能です。

もし「こうしたい!」があれば、バックアップを忘れずに取った上で、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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