弐寺で、赤段位挑戦レベルくらいになると「縦認識」や「横認識」といった言葉を耳にすることが増えてきます。
これらは、そのレベルあたりから、意識して鍛えていく必要が出てくる要素です。
その名の通り、認識に関する能力ですね。
で、今回の記事では、これらの超ざっくりした概要と、鍛え方を見ていきましょう。
認識自体を深掘りしようとすると、非常に話が難しくなります。
そもそもが感覚の話、感覚的にさえ理解できれば十分なので、概要はさらっと済ませましょう。
私は今こそ弐寺をやっていないものの、過去皆伝を取得した経験があります。
その時にも結構盛大に躓いたポイントの1つで、当時色々と悩んで結論を出した内容です。
何か1つでも、参考になれば幸いです。
当然、弐寺以外の音楽ゲームでも使えるよ!
認識力は、譜面をいかにインプットできるかの能力
まずは認識力自体から、軽く触れておきます。
そもそも、音ゲープレイ時の流れは以下のようになっています。
- 降ってきた譜面を認識する
- 認識した形をとるためには指をどう動かせばいいか処理する
- 処理した形で指を動かし、デバイスを操作する
このブログでは、1から順に認識力、処理力、操作力と呼んでいます。
認識力は一般的に使われている言葉ですが、処理力、操作力はこのブログで勝手に作った言葉です。多分通じないので、うっかり言わないようにしましょう。
というわけで、認識力は降ってきた譜面を認識する能力です。
もちろんただ見ればいいわけではなく、次の指を動かす判断ができる程度まで情報を取り込まなければいけません。
鍛えるのは、この情報をより多く取り込めるようにする部分だ、というのを意識しましょう。
では、認識力の分類である「縦認識」、「横認識」も軽く触れていきます。
「縦認識」は、大雑把な形で認識する
まずは「縦認識」、以下の譜面を見てみてください。
これは、The Hope of Tomorrow(SPA:☆10)の46~47小節目の譜面です。
13トリルを叩きながら、他の鍵盤にゴミが降ってきていますね。
…と認識するのが、縦認識です。
一般的に言うと、見た形そのままで大雑把に認識する方法、でしょうか。
何も意識していないと、この認識方法になっていることが多いです。
「横認識」は、タイミングごとで厳密に認識する
それに対し、「横認識」。
先に言葉で説明すると、打鍵タイミングごとに、譜面を厳密に認識する方法、となります。
さっきと同じ、The Hope of Tomorrow(SPA:☆10)の46~47小節目の譜面を見てみます。
さっきの縦認識ではトリル+ゴミと認識しましたが、それは一回忘れましょう。
この譜面は16分間隔で、1+5、3、1+2+5、3、1+5、3、1+2+7、3+5、…と打鍵していきますね。
この通りに、1打ずつどこを操作するのかを認識するのが、横認識です。
最初は、この感覚の違いすら分からないと思いますが、無理に理解しようとはしないでください。
感覚を無理やり言葉にしているため、分からなくて当然です。
「縦認識」VS「横認識」、どっちも長所と短所はあります
では、これらの長所、短所を見ていきます。
基本的に横認識の方が優秀なのですが、縦認識にもメリットはあるので、結局は使い分けが重要です。
まず、認識に必要な脳のリソースは、縦認識の方が少なく済みます。
縦認識は形で見るため、横認識では複数回に分けている部分を一回で認識できます。
そのため、大雑把な認識で十分な六段程度までは気にしなくても大丈夫でした。
しかし、ある程度以上の密度になってくると、大雑把な縦認識では足りなくなります。
細かいところまで厳密に見る横認識でないと、次のステップである処理が追い付かないのです。
これが要因となって、一定以上になるとこの縦認識、横認識の理解と使い分けが必要になってきます。
他の観点でいくと、横認識の方がスコアが狙いやすくなります。
厳密に見るわけですから、精度ももちろんよくなりやすいです。
その他、癖も縦認識の方がつきやすいです。
癖はここであまり詳しく解説せず、個別の記事を書いたらその中で深掘りしてみましょう。
ここまで、横認識の方が優れている感じがしますが、一部だけ横認識がめちゃくちゃ苦手な譜面があります。
例えば、微ズレ譜面が典型的な例ですね。
繰り返しですが、横認識は打鍵タイミングごとに認識する方法です。
微ズレ譜面でそれをしてしまうと、必要な認識回数が爆発的に増えます。
その結果、認識が追い付かず、指も動かせなくなってしまいます。
そのため、そこだけは縦認識に切り替えるなどの対処が必要で、片方どちらかだけで十分ということはありません。
両者とも、しっかり鍛えていきましょう。
認識力の鍛え方
では、その鍛え方を解説していきます。
スタートは、これから横認識にチャレンジするところから。
すでに、地力相応の縦認識は出来ている状態(八段までは取れているくらい)を仮定しましょう。
ここから、以下2段階に分けて練習をしていきます。
- 横認識を使えるようになる
- 縦認識、横認識をそれぞれ伸ばしていく
1つずつ、詳細を見ていきます。
横認識を使えるようになる
まず、そもそもの横認識を使えるようにならなければいけません。
そのためにオススメな練習方法が、スコア狙いです。
普段プレイしているレベルより2~3段階下の譜面で、スコアを狙っていきます。
例えば、今☆11に挑戦しているくらいなら、☆8~9でやりましょう。
譜面は、最初は8分主体の譜面で練習します。
可能ならAAAまで出してほしいですが、無理でもAAまでは頑張ってください。
スコアが出せるようになってきたら、次は16分も入った譜面で練習を続けます。
元々スコアをあまり狙ってない場合は、16分が入ってきてのAAAはなかなか難しいです。
その場合、ここはAAを狙いましょう。
それも取れるようになったら、次のレベルへ進みます。
この次のレベルへ進む時に注意があり、一気に普段やっているレベルまで引き上げてはいけません。
☆8で横認識ができるようになったからといって、いきなり☆11で横認識ができるとは限りません。
恐らく、密度に圧倒されて、気が付いたら縦認識に戻ってしまいます。
あまり一気に難易度を上げず、少しずつ上に進んでいきましょう。
このままある程度練習を続ければ、横認識が身につくはずです。
実際、私はこれで横認識を身に付けました。
ここからは推測ですが、なんでこの方法でいいのかを書いてみます。
スコア狙いをするとき、縦認識の大雑把な認識では、タイミングなどの情報が不足します。
そのため、細かく認識するために、1度に認識して処理する縦の幅がどんどん短くなっていくのではないでしょうか。
そもそも、縦認識と横認識は、縦の幅が広いか狭い(というかほぼゼロ)かという違いとも取れます。
だから、縦認識の縦の幅を狭めていくことで、横認識が習得できると考えています。
ちなみに、もう1つの方法として、低速練習が挙げられます。
緑数字を普段の倍にして、次に進む基準をミスカウント10~20程度に変更、それ以外のやり方はスコア狙いと同じです。
しかし、こっちはスコア力が落ちるのと、楽しくないのであまりオススメはしません。
縦認識、横認識をそれぞれ伸ばしていく
上の方法で横認識ができるようになってからの話です。
ここまで来ると、縦認識と横認識の感覚の違いが分かり、使い分けもできるようになっているでしょう。
そこからは、ひたすらそれぞれを伸ばしていきます。
縦認識と横認識のどっちも、やることは同じ。
片方の認識方法に固定して、認識できる限界の譜面をひたすらプレイしていきます。
この認識力は限界が結構明確で、その限界を超えた途端に指が止まることが多いです。
そのギリギリの譜面をひたすらやって、その密度を脳に慣れさせます。
ずっとやっていると脳にも余裕が出てくるので、また少しレベルを上げましょう。
ひたすら、この繰り返しです。
ただ、1つ注意があります。
認識力が限界ギリギリの譜面は、指の脱力ができないことが多いです。
その理由は、脱力の記事で詳しく書きましょう。
脱力ができないと、指に疲労がたまりやすくなります。
そのまま無理に続けると、今度は腱鞘炎など怪我の原因になりかねません。
頭は疲れても頑張ってほしいですが、指は疲れたらしっかり休憩を取るようにしましょう。
まとめ
今回は、縦認識と横認識の紹介、鍛え方を解説してきました。
繰り返しですが、このあたりは感覚的な話です。
そのため、こういった文章を読むだけで理解するのは不可能でしょう。
この記事だけでなく、他の情報も参考にしながら、プレイで感覚を掴んでください。
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