iPhoneやiPadを使っていて、例えばお子さんにiPadを渡してそのまま自分は別のことをやりたい。
でも、アプリを切り替えて別のことをされても困るし…
なんて思ったこと、ありませんか?
もしくは、音楽ゲームをやっている時。
最近だと画面下にホームバーがあって、それを操作することでホーム画面に戻る仕様。
音ゲーのノーツを操作したタイミングでこれに引っかかり、プレイ中にホームに戻ってしまう。
かなりストレスが溜まるかと思います。
…これらを解決するには、「今開いているアプリ以外に移動できなくする」のが一番良さそうです。
そして、それをピンポイントで解決する方法があります!
今回は、それを実現する機能「アクセスガイド」を解説していきましょう。
本記事では、設定方法から注意点までしっかり解説していきます。
これを使えば、iPhoneやiPadがもっと便利になることでしょう。
「アクセスガイド」は、アプリを制限する機能
アクセスガイドは、今起動しているアプリ以外(ホーム含む)への移動を無効にする機能です。
そんな機能何に使うの?と思うかもしれませんが、その使い道こそ冒頭で書いたものです。
例えば、お子さんや他人にスマホを貸す時に、余計な操作を防ぐため。
例えば、音楽ゲーム中に、誤操作でホーム画面に戻るのを防ぐため。
他にも、私はYouTubeを画面開きっぱなしでポケットに入れて聞くことが多いのですが、その際の誤操作防止にも使えます。
なかなか幅広く対応できるため、知っておいて損はない機能の1つでしょう。
「アクセスガイド」の使い方
まず、使い方を一通り見ていきます。
大きく、最初のみ行う設定と、アクセスガイドの起動、終了の3つがあります。
(最初のみ行う設定)「アクセスガイド」の有効化
デフォルトだとこの機能はOFFになっています。
そこで、最初にこれをONにしていきましょう。
「設定」アプリを開き、「アクセシビリティ」に進んでください。
その中、「アクセスガイド」という項目があるので中に進み、機能をONにしましょう。
これで、アクセスガイドが有効になり、次回以降は起動の手順からで大丈夫になります。
「アクセスガイド」の起動
では、ここからがアクセスガイドを使用する時に毎回行う内容です。
今開いているアプリ以外に移動できなくする機能なので、固定したいアプリをあらかじめ開いておきましょう。
アクセスガイドを起動するには、サイドボタンを3回連続で押します。
ここで、若干分岐が発生します。
もし、サイドボタン3回で別の機能もONになるよう設定している場合、ここでどの機能を起動するかの選択肢が出てきます。
その場合、もちろん「アクセスガイド」を選択しましょう。
もし以前にもアクセスガイドを起動していた場合、この時点で起動し、有効になると思います。
初めてアクセスガイドを起動した場合、ここでメニュー画面が出てきます。
色々項目がありますが、それは後で解説するので、一旦起動しちゃいましょう。
隅にある「開始」を押してください。
そうすると、今度はパスワードの設定が求められます。
これはiPhoneを開くときに必要なものとは異なり、このアクセスガイド固有のパスワードです。
が、基本的にはiPhoneのものと同じにしておくことをオススメします。
もしこのパスワードを忘れてしまうと、非常に面倒なことになります。
そのため、絶対に忘れないものにしておくことを強くオススメします。
なぜパスワードがあるかというと、他人に貸すことを想定したものだからでしょう。
勝手にアクセスガイドを切り、端末内を探られるのを防ぐための設定だと思います。
だからこそ、忘れると解除できないという事態に陥りますので、絶対に忘れないようにしましょう。
パスワードを2回入力すると設定完了、アクセスガイドが起動します。
「アクセスガイド」の終了
さて、アクセスガイドを終了しないとアプリも終了できません。
終了方法もしっかり見ていきましょう。
まず、サイドボタンを3回押します。
起動時と同じく他の機能と競合していると選択肢が出てくるので、「アクセスガイド」を選択してください。
すると、パスワードが求められます。
しっかり「アクセスガイド初回起動時に決めたパスワード」を入力しましょう。
問題ないと、これまた初回起動時に出てきた設定画面が出てきます。
隅にある「終了」を押せば、アクセスガイドの終了です。
以上で、基本的なアクセスガイドの使い方は以上です。
ちなみに、サイドボタンを2回押し、Face IDを設定していればFace IDで、指紋認証を設定していれば指紋認証を行うことで、直接解除することも可能です。
こちらだとメニューが出てこないので、設定を変えたい場合は3回からのパスワード入力にしましょう。
アクセスガイドでできる細かい設定
起動や終了時にオプション画面が出てきていますよね。
そこで設定できるオプション項目を解説していきましょう。
なお、Apple公式サイトでも紹介があるので、そちらもご覧ください。
では、順番に見ていきましょう。
指定領域のみタッチ無効化
まず、初回起動時や終了時に出てくる設定画面、ここで画面の一部だけタッチ無効化の設定ができます。
画面を指で円形に囲むと、灰色の円が出てくると思います。
その領域内は、タッチしても反応しなくなります。
ここは押さないでねという部分に設定してあげるといいでしょう。
サイドボタン
ここからはオプションという項目の内部です。
1つ目はサイドボタン、これをONにするとアクセスガイド中でもサイドボタンで画面をOFFにすることができるようになります。
ただし、画面が切れていてもアクセスガイドは有効で、再度画面をつけても、元のアプリだけしか操作できません。
また、通常はロックをかけるようにしていても、アクセスガイド中はロックがかからないので、そこも注意しましょう。
もちろんですが、これをOFFにしても解除するための操作は反応するので、ご心配なく。
ボリュームボタン
2つ目はボリュームボタン、そのままアクセスガイド中に音量調節ができるようになります。
逆に言えば、これをOFFにしておくと音量も固定できる、ということになりますね。
音量まで固定したいパターンがパッと出てこないのですが…そういう必要がある場合には、ここはOFFにしましょう。
余談ですが、サイドボタンとボリュームボタン両方ともONにしても、スクリーンショットは撮れません。
面倒ですが、一度解除するか、Apple Pencilを使えばアクセスガイド中でも撮れたので、そちらを使いましょう。
iPad Air 第4世代+Apple Pencil 第2世代の組み合わせで、スクショが撮れることを確認しています。
動作
動作だけだと分かりづらいですが、ようは画面の回転です。
自動で端末のどっちが下かを認識して、画面を回転してくれる機能を、ここで無効にできます。
普段は画面の回転をONにしてるけど、例えばゲームなどで固定したい場合にはOFFにしておきましょう。
ソフトウェアキーボード
ここは、文字入力のキーボードを表示させたくない場合はOFFに…する項目のはずですが。
試したのですが、これをOFFにしてもキーボードが表示されました。
公式サイトの説明を見ても合ってそうなのですが…ちょっとよく分からなかったです(´・ω・`)
タッチ
引き続きましてタッチ、これはそもそも画面のタッチ反応を無効にできる項目です。
ONにしていると通常通り反応するのですが、OFFにすると画面をタッチしても何も反応しなくなります。
冒頭でちらっと書いた、ポケットに画面ONのまま入れる時は、これをOFFにしていました。
逆に、何か操作が必要な場合はこれをOFFにすると何もできなくなるので、ONにしておきましょう。
辞書検索
これは、テキスト選択時のメニュー「調べる」を有効にするかどうかの設定…
ですが、ソフトウェアキーボードと同じく、OFFにしても調べることができました…
もしかしたら他の設定も絡んでるかもしれませんが、調べても分からず…何か分かったら追記します。
時間制限
最後はこの時間制限、アクセスガイドで起動している時間を文字通り制限するものです。
これが過ぎるとアクセスガイドが切れるわけではなく、画面全体に時間が来たことが表示されます。
そこでアクセスガイド終了の手順を行わないと、他に何もできない形ですね。
お子さんに動画を見せるときの制限時間だったり、SNS見過ぎの防止などにいかがでしょうか。
注意:電話に気づけない!
さて、この機能を使う上で、1点知っておいて欲しいことがあります。
何かというと、アクセスガイドは今起動しているアプリ以外への移動を制限するものでした。
そして、電話もそのアプリの1つ。
つまり、アクセスガイドを起動していると、電話にも気づくことができなくなります。
もちろん常に出られるわけではありませんが、最低限電話が来ると分かっているタイミングでアクセスガイドを使うのは避けた方がいいでしょう。
まとめ
今回は、iPhone/iPadの機能「アクセスガイド」を紹介しました。
私は音ゲーでこの機能を知りましたが、他にも色々な用途で使える便利な機能です。
パスワード忘れには注意ですが、是非活用していきましょう!
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