少し前、chatGPTが話題になりましたね。
何やらAI…ようは人工知能が返すチャットだとか。
そのくらいの認識の方、いらっしゃるのではないでしょうか。
大丈夫、概ねその認識で問題ありません…が、折角ならもうちょっと詳しくなってみませんか?
というわけで、今回はこのchatGPTが何者かを紹介していきましょう。
また、実際に使ってみたい方も多いと思うので、登録のしかたや簡単な使い方まで説明します。
別記事で発展的な内容も書くつもりなので、公開したら是非そちらも見ていただければと思います。
そもそもchatGPTって?
まずは、そもそもの話からしていきましょう。
このchatGPTとは何かを説明するのですが…折角なので、本人?に聞いてみました。
なお、直後のものを含めた本記事の吹き出しは、実際に私が入力した内容、返ってきた内容をコピペし、改行など見た目のみを整えています(書かれている文字単位では書き換えを一切行っていません)。

chatGPTとは何ですか?

ChatGPTは、OpenAIによって開発された自然言語処理の人工知能モデルです。ChatGPTは、GPT-3というモデルのバリエーションの1つで、テキストベースの対話を生成および理解することができます。ChatGPTは大規模なデータセットを用いて訓練され、幅広い対話コンテキストに対応できるため、一般的な質問応答、テキスト生成、対話エージェントの開発など、多くの応用分野で利用されています。
ChatGPTは、テキストベースの対話システムを構築する際に開発者や研究者に役立つツールとして使用され、ウェブサイト上のチャットボット、カスタマーサポート、情報検索、教育支援など、多くのアプリケーションで応用されています。
なお、私はChatGPTの一部であり、テキストベースの質問応答や対話をサポートするために訓練されています。どのような質問や情報をお求めかについてお知らせいただければ、お手伝いできるかと思います。
はい、全部説明してくれました…が、ちょっと内容が難しいですね。
というわけで、もっと簡単に要約してもらいましょう。
パソコンを始めたての人でも分かるよう書き直してもらいます。

今貰った内容を、パソコンを始めたての人でも分かるよう書き直してください。

もちろんです。ChatGPTは、コンピューターの初心者でも理解できる言葉で説明します。
ChatGPTは、コンピューターソフトウェアの一種で、人工知能(AI)によって動かされています。このソフトウェアはテキスト(文字情報)を使って対話できることができ、質問に答えたり、情報を提供したりすることができます。ChatGPTは多くの用途に使えます。例えば、ウェブサイト上のチャットボット、カスタマーサポート、質問応答、教育支援などです。
私自身もChatGPTの一部で、質問に答えるために使われています。何か質問や情報が必要な場合、お気軽にどんな質問でもしてください。
今度は分かりやすいですね。
今返ってきた文章の通りで、chatGPTはコンピュータが返答を作るチャットです。
この返答の中ではテキストを使ってとありますが、純粋なテキストだけでなく、箇条書きやソースコードなんかで返してもらうことも可能です。
特に、ソースコードはやりたいことと言語を指定すれば、簡単なものならそのまま組んでくれます。

Java言語で、引数としてint型整数を1つ受け取り、1から受け取った引数までの総和をint型で返すメソッドを書いてください。

以下は、Java言語で引数としてint型整数を1つ受け取り、1からその引数までの総和を計算してint型で返すメソッドの例です。
public class SumCalculator {
public static int calculateSum(int n) {
int sum = 0;
for (int i = 1; i <= n; i++) {
sum += i;
}
return sum;
}
public static void main(String[] args) {
int n = 10; // 任意の整数を指定
int result = calculateSum(n);
System.out.println("1から" + n + "までの総和は: " + result);
}
}
このコードでは、calculateSum
メソッドが引数として整数 n
を受け取り、1から n
までの総和を計算して返します。main
メソッド内では、calculateSum
メソッドを呼び出し、その結果を表示しています。必要に応じて、n
の値を変更して試すことができます。
はい、こんな感じですね。
このプログラム、もちろんしっかり動きます。
そのままコピペして実行すると…
1から10までの総和は: 55
このように、正しく計算できています。
ちなみに、実際のやり取りの画面は以下のようになっています。

さて、AIを使って文章を返しているという説明でしたが、どういうことでしょうか。
これは、機械がまるで人間のように答えを考えて出力しているわけではありません。
このchatGPTは、あくまで計算をしているだけです。
ネット上にある膨大なテキストデータで統計を取り、ある言葉に続く次の言葉として何が来やすいか、その確率を求めているそうです。
chatGPTの得意なこと
chatGPTには、得意なことと苦手なことがあります。
まず得意なことですが、一般的な知識は基本的に持っているため、聞けば教えてくれます。
例えば、上でやったような「chatGPTについて教えてくれ」みたいなことですね。
しかし、これは別記事で詳細を書きますが…この聞き方にはコツがあり、実は上の例はあまり良くありません。
しっかり活用したいなら、是非コツも勉強してみてください。
次に、文章の生成は得意分野で、ブログ記事やスピーチ原稿の作成なんかもやってくれます。
要約も得意で、試しに太宰治作「走れメロス」を150字程度で要約してもらいました。
完全に読んだことがないという想定で聞いてみます。

太宰治作「走れメロス」を読んだことがないのですが、忙しくてなかなか読む時間がありません。150字程度で、「走れメロス」の内容を要約して教えてください。

もちろんです。太宰治の「走れメロス」は、古代ギリシャの伝説を元にした短編小説で、友情と忠誠をテーマにしています。物語は、メロスという若者が、村人を助けるために都市の僭主からの要求に応じ、都市まで行くという約束を果たすために走り続ける姿を描いています。彼の友人であるセリヌンティウスの信頼と友情が物語全体に影響を与え、メロスが試練に立ち向かう姿勢を強調します。この作品は信念と友情の重要性についての深い洞察を提供し、多くの読者に感銘を与えた名作の一つです。
このレベルの要約を一瞬でやってくれます。うろ覚えだったのでちょうど良かった。
また、名前にチャットとある通り対話形式で使いますが、この対話形式が非常に強力です。
何か知りたいことを質疑応答形式で聞くこともできれば、これまた応用技の中で詳しく書きますが、必要な情報を逆に質問させ、その後の回答に反映させることまで可能です。
その他、前にした質問に条件を付け加えて再度回答させることや、補足情報を求めるなど、できることは多岐にわたります。
まさに、人と会話しているような感覚でAIを使うことができます。
chatGPTの苦手なこと
さて、もちろんですが得意なことだけではありません。
幾つか、苦手なことも挙げてみましょう。
まず、専門的な知識は無いと思った方がいいです。
上で書いたような一般的レベルの質問なら答えられますが、例えば「こういう症状があるんだけど、どんな病気が考えられる?」のように専門的な医学が必要なことには答えられません。
答えられるものも正確性は完全ではなく、一度自分でも調べ、裏取りは必要になるため注意してください。
また、生成できる文章量についても制限があります。
これは機械的な制限もありますが、1回答が長くなりすぎると、その中での整合性や一貫性が崩れやすくなります。
そのため、ある程度で区切って文章を生成させるのが望ましいでしょう。
いくらすごいAIだからといって、完璧ではないということを覚えておいてください。
chatGPTの無料版と有料版
この後、登録方法も紹介しますが、そこでは無料版への登録を行います。
chatGPTには有料版もあり、幾つか異なる点があるので説明しましょう。
まず一番大きな違いは、chatGPTを動かすGPTというシステムのバージョンが異なります。
無料版ではGPT-3.5、有料版ではGPT-4が使用可能です。
バージョンが新しくなっているということは、それだけ性能も良くなっているということ。
ちょっとどこで聞いたか忘れてしまい、ソースが見つからなかったのですが…3.5と4それぞれに司法試験を受けさせたところ、3.5は下位10%、4は上位10%だったそうです。
カンタンに言うと、めちゃくちゃ頭が良くなってます。
他にも、有料版の方が混雑時の応答が優先されるなど、色々と特典があります。
2023/11/5追記
上記の司法試験のソース、公式でした。
英語ですが、以下のURLから読めるので気になる方は是非読んでみてください。

料金はこの記事作成時点(2023/11/1)で月$20、日本円にすると3000円くらいでしょうか。
月額のサブスクリプションにしてはちょっと高めな印象を受けますが、司法試験の上位10%に入る頭脳が手に入ると思えば、それ以上の恩恵はきっと得られるでしょう。
chatGPTを使ってみよう
ここまでの説明だけでもかなりすごいことが分かるかと思います。
使ってみたいですよね?
というわけで、早速登録方法を見ていきましょう。
上でも書いた通り、今回は無料版への登録を行います。
まず、以下の公式ページにアクセスしてください。

そこに、「Try ChatGPT」というボタンがあるので、それを押しましょう。

すると、ログインか新規登録かができる画面に飛びます。
初めての場合は「Sign up」で新規作成に進みます。
そこからは、画面で指示された情報を入力していきましょう。
メールアドレスや氏名、電話番号などの入力を求められます。
登録が終わると、下の方に入力欄がある画面に遷移します。

そこまで来れば、登録は完了です。
ちなみに、画面左下の「Upgrade to Plus」から有料版に切り替えることができます。
また、言語を日本語に変更することも可能です。
「Upgrade to Plus」のすぐ下にあるアカウント名から「Settings」→「Locale(Alpha)」を「ja-JP」にすれば日本語になります。
英語がよく分からない場合は、これで日本語に切り替えておきましょう。
chatGPTの基本操作
登録が終われば、もうchatGPTを使うことができます。
下部のテキスト入力欄に質問を入れてEnterもしくは送信ボタンで入力でき、返答が表示されます。
最低限はこれだけですが、他にも幾つか知っておきたいことがあるので、触れておきましょう。
チャットの管理
chatGPTでは、複数のチャットを保持しておくことができます。
触ってみてもらえれば分かりますが、質問する側も、chatGPT側も、わりと過去のやり取りを参照します。
特に応用技の中で、chatGPTの立ち位置を決めるなんてものもあり、扱うテーマによってそれを分けたい場合も当然あります。
複数のテーマを1つのチャットで聞くと、それが混ざってしまうため、1テーマ1チャット作成するといいでしょう。
作成方法は簡単で、左上に「新しいチャット」と書かれているボタンがあります。
それを押すと登録直後のようなまっさらな画面になるので、質問を始めれば新しいチャットが生成されます。
テーマを変えるならチャットも変える、覚えておきましょう。
質問内容の修正
一度質問した後に、もうちょっと条件を付け加えたかったなという状況、結構あると思います。
そんな時、後で「この質問について、○○という条件を付け加えてもう一度回答して」といった指示も出せますが、直接過去の質問を編集することができます。
自分が行った入力にカーソルを合わせると、右側に編集ボタンが出てきます。
それを押して直し、「保存して提出」を押すと、直した内容で再度回答してくれます。
修正前の内容も残り、修正した質問の左側に左右の矢印が出現しているはず。
それを操作することで、修正前後の内容を確認できます。
質問のしかたに迷ったとき、これを上手く使って何度でもやり直してみましょう。
まとめ
今回は、chatGPTの概要と使えるようにするところまでを簡単に説明してきました。
私も無料版のGPT-3.5しか使っていませんが、それでもかなり使えそうという感覚があります。
また、幾つか効果的な質問方法もあるので、それも別記事でまとめていきましょう。
使い方によっては非常に強力な助っ人となり得るchatGPT、是非使いこなしていきましょう。
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